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Cinelliがきた

まさか自分が有名ブランドのフレームに手を出すとは。しかも、昔はイタリア御三家のひとつとして名を馳せたのにいつのまにかピナレロに取って代わられたチネリである。当然のように中古だけど。別に高級フレームが欲しかったわけでも、有名ブランドが欲しかったわけでもない。これを選んだ理由は、色が赤と黄色だったから。以上(赤と黄色なんて、まさに私カラー。アバルト然り、タワレコ然り、マクド…は別にいいや)。あとちょっと色々間違えてうっかり買っちゃった、という感じ。平たく言えば、ミケに代わるフレームを探してるときに、凸守と前後して見つけて、なぜか両方手に入れて両方別々に組むことになっちゃったという。

チネリは86年、経営トップが変わっているらしい(というか、共同経営だった保守路線の創業者息子が会社を去り、現トップの単独となった)。その直後、名フレームとして名高い(?)「スーパーコルサ」をラインナップから外し、代わりに登場したのがこの「プロアドバンテージ」だった。その実はスーパーコルサとパイプもジオメトリも全く同じで、デザインが(80年代まる出しの)ポップなカラーリングに変更されたものらしい。この赤×黄の他に、グレー×ピンク、ブルー×オレンジもあった。うーん。で、結局売れなかったのか分からないが、プロアドバンテージは87年-88年という短い製造期間で消滅。同時にスーパーコルサが復活、実に現在に至るまで継続して販売されている。

この物語から分かることは、プロアドバンテージが失敗作以外の何物でもない、ということだ。実に残念なモデルである。でも、その中身は伝統のスーパーコルサと同じというから素性は悪くない。その上に短期間しか作られなかったという希少性。更には、現代の感覚ではとてもカッコイイと思えない意味不明のカラーリング。もはや私が気に入る要素しかない。

実際のところ、昔ながらの伝統を重んじる自転車工房が次々と消えていく中、チネリはフレーム&パーツメーカーとしてしっかり定着しているから、経営の方向としては間違っていなかったのだろう。けど、何だか「マスター・キートン」の、「シャトー・ラジョンシュ」のエピソードをついつい思い出してしまう。

日本の代理店ウェブサイトにある以下の文言も、この流れで読むとついつい笑ってしまう。

「自転車は流行を追う必要はまったくない。あくまでもレースのための機材なのだ」という思想のもと、自転車界を先導する数多くのイタリアンバイクを生み出してきたチネリ。一方、デザインに重きをおいた自転車作りをすることにより、より人間的な自転車を作り上げる事にも成功した。
Cinelli

チネ夫 ミケのパーツを移植して先に完成した凸守に遅れること2ヶ月強、あちこちからパーツを寄せ集めて組んだ。「どうしてこうなった」的なフレームカラーゆえにパーツの選び方が難しい…ということは全くなく、逆に、選択の余地なくこうなってしまった感じ。だって他にどうしようもないでしょ。当初はサドルも色を重視してSLRの赤で組んだが、やっぱりNewマントラを試したくてすぐに黒になっている。もしマントラに全赤があったら迷わず買っている。

このくらいの時代のイタリアンヴィンテージフレームになると、コンポも当時のカンパで組まないと怒られちゃいそうだが、このモデルに限っては何をやっても許されるでしょう。ということで、FDとRDにマイクロシフトの「WHITE」シリーズを。更には、クランクはスギノ、チェーンリングはスラム、チェーンはKMC、スプロケはシマノ、という、これでもかというちぐはぐコンポ。当初はシャローハンドルを考えたが、ハンドルとシフターはやはり気に入ったものを使いたくて、M106NASとST-5700という、凸守と全く同じ組み合わせ。M106を買い足す予算がなくて紺くんから奪った。

以下チネ夫で。名前を付けたつもりはなかったが成り行きでチネ夫になって今に至る。

さて、期せずして同じようなクロモリロードが2台になっちゃって、しかもサドル、ハンドル、シフター、スプロケのギア比が同じという、それ2台要らないよね的な状況に陥ってしまったので、せめて自分の気持ちの中でだけはコンセプトに差をつけて、2台持ちを正当化しようと試みた。凸守のキーワードは、「普段使い」「平地」「剛性」「統一コンポ」「新しい」「太い」。対してチネ夫は、「秘蔵っ子」「坂道」「しなやか」「まぜこぜ」「伝統」「細い」。秘蔵っ子って言葉便利だな。全然乗らなくても床の間バイクではないと言い張れる。そういうわけで、凸守よりわずかに軽いチネ夫には手持ちの中では軽い方のALX440SLを。凸守には剛性が高く、前上がりのラインで現代的に見えるNITTO UI 80°ステム、対してチネ夫は伝統のホリゾンタルな見た目と剛性のなさ()が特長のDeda Murexステム。フル105に対してごちゃまぜコンポ。105より細身のSugino Cospeaクランク。インナー36Tで多少の坂も行ける。性能重視の5800キャリパーに対して見た目重視の6600キャリパー。私以外誰も理解できないと思うが、これで2台持ちへの言い訳は完成。

で。

いくらコンセプトを違えたからと言って、同じようなクロモリフレームだし、乗り比べても私なんかが分かるほどの違いなんてないんじゃないの?と疑っていたが。チネリのパイプはコロンバスのSLX。私のように(違いは全然分からないくせに)イメージには強く影響されてしまう人間は、その名前だけで上質な乗り味であるかのように感じてしまう。実際走っても、ひたすら硬い凸守と比べると非常にしなやかで、乗り心地は良い。ただ柔らかいわけではなく、粘るというか反発力があるので、うまく踏めばグイグイ進む(ような気がする)。まあまあ立ってるヘッド角、まあまあ寝てるシート角、短めのフロントセンター&ホイールベースと、見た目だけで言えば私の理想を具現化したようなジオメトリだが(ただし低めのBBドロップを除く。あと9mm、いや5mmでいいからBBが高く、その分トップチューブが上に移動してヘッドも5mm長くなれば見た目は完璧だった)、実際は低速だとハンドリングにやや落ち着きがない。良く言えば応答性が良い。つまり、乗り手を選ぶ感じ。フロントセンターが長めの凸守の方が、全域に渡って神経質さがなくどんな状況でも走りやすいが、どちらが好きかと言われると難しい。同じクロモリでもこんなに違うものなんだな。

トップ長は凸守とほぼ同じなのに、チネ夫はシート角が寝ているので、1サイズ長いステムがギリギリ使えた。それだけでなんとなく満足。


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【紺】紺くん
【凸】凸守
【チ】チネ夫
【み】三毛
【撫】撫肩号(ナディ)
【ミ】ミロス


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