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冬の峠道でスリップ

年の瀬、夜、雪が舞う田舎道。

頭がおかしい私は、その頭のおかしさを体現するかのように、VDCをオフにしていた。雪国への往復ドライブを経て一皮むけて一番良い状態のBSスタッドレスを過信して?試すように?フツーのペースでスイスイとアップダウンのある道を進んでいく。雪が舞っているが、積もるほどではなく、路面は黒く濡れた状態。

60km/h制限の道を58~59km/hぐらいの定速で走っていた。上り坂が終わって緩い右カーブを経てすぐ下りに転じるところで。カーブに合わせてハンドルを切ると、変な手応えが。というか、手応えがない、というか。明らかな違和感を感じた。

面白いことに、この瞬間に私が思ったことは、「タイヤがグリップを失った!」ではなく、「ステアリングラックからステアリングシャフトがすっぽ抜けてハンドル操作が利かなくなった!」だった。んなわけねーよと後からツッコみたくなったが、この時は本当に、具体的にそう思った。たぶん、前輪の接地感がなくなった以前に、タイヤを曲げた感覚自体がなかったのだろう。ステアリングを切る手応えが異常に軽かったのだと思われる。

で、そういうわけで、ステアリングは切ってるのに、車は曲がらずに直進する。左側の側溝(田舎だから蓋なんて付いていません)がだんだん近づいてくる。あれ、これってもしかしてやばいんじゃね?ということで、無意識に、(たぶん)スロットルを緩めると同時にステアリングを少し切り足した。ブレーキは踏んでいない。こういうときにブレーキやクラッチを踏んだら死ぬ、となんとなく思っていた。正解かどうか知らないが。

すると、側溝がだいぶ迫ってきて、本当にやばい、と思ったあたりで、前輪のグリップが急に回復し、車がクイッと右を向く。と同時に、今度は後輪がグリップを失って、ケツが左に流れた。いわゆる回ろうとしている状態。前輪とは違って後輪は接地感なくツーッという感じじゃなく、キョォーという小さなスキール音をたてて、路面の上を「滑ってる」のが分かる感じ。

あっ、と思う間もなく無意識でカウンターを当てる。スロットルは戻したのかな、分からない。少なくとも踏み込んではいない。ブレーキは踏んでない、クラッチも踏んでない。車体が斜め右を向いて対向車線に4分の3ほどはみ出して、右側の側溝が見えたところでケツが戻る。しかしど下手くそなのでカウンターが一発で決まるはずもなく、おつりをもらいそうになって左右に2、3回振られつつ、直進状態に復帰。このとき時速47km/h。

ここまで長く感じたけど実際はほんの数秒。ぼんやりした記憶とドラレコの正確な記録をもとに書き起こしてみた。カウンターと言っても拳を上下に振る程度のわずかな入力。超クイックなGTAステアリングラックのおかげで、ど下手くそな私でも切り遅れたり戻し遅れたりすることなく、側溝に落ちずに済んだのかもしれない。

「クラッチ切ったら死ぬ」となんとなく思って、その点は意識的に踏まずにいたと思うのだけれど(繰り返すが正解かどうかは知らん)、アクセル操作は意識的には全くできなかった。こういうときアクセルを反射的に戻したりせず自在にコントロールできれば、鼻歌まじりで修正できるんだろうか…。技術も知識も考える頭もないので分かりません。

現場は部分的に日中も日が当たらないので、そこだけ凍結していたのだろう。もし対向車が来てたら大惨事になっていたことでしょう。ど田舎の生活道路なので対向車どころか周囲一帯に車なんて影も形もなかったけど。半径1km以内に1台もいなかったんじゃないだろうか。

このときもしVDCをオフにしていなかったら、どうなってたのだろうか。スピンしそうになる以前にコンピュータが止めてくれていただろうか。それとも何の前触れもなく完全にグリップを失うような状態では電子制御も役に立たなかったのだろうか。

ともかくは人様に迷惑を掛けないよう安全運転を誓ったような気になったのであった。

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