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フロントフォークの精度と直進性

新しく組んだロード(凸守)が、なんかおかしい。とても気持ちよく走るのだが、手放し運転をすると、わずか~に左に行こうとする。ので、重心を少し右に寄せてようやくまっすぐ走る状態。手放ししなければ絶っっっ対に気づかないし、バランス感覚には自信がある(本当かよ)自分でも、やっぱりおかしい!と結論づけるまでに時間が掛かったほどの、ほんのわずかな違和感。当初は、ワイヤーの引き方が悪くてハンドルを引っ張る力が働いているのでは?と疑ったりしてあれこれ実験してみたのだが、よく分からない。基本的に普段は手放し運転なんてしないので実用上問題はないのだけれど、フレームの細かなキズや凹みは気にしないのにフレームのセンターは出ていてくれないとイヤ、という性格の自分にとっては大問題だ。

自分ではどうにも分からないので、某シダに寄ったときにさらっと原因を聞いてみると、「バイクを平らな床にひっくり返して置いて、前輪と後輪がきっちり垂直に並んでいるかチェックしてみ?ずれていればそのせい。」という貴重な知恵をいただいた。で、早速チェックしてみたら、見事に垂直…になっていなかった。

前輪の角度がおかしい大げさに書くと、左図の状態(左が正常、右が正常じゃない状態)。直進状態でタイヤの接地面の位置を見ると、前輪が左に寄っている。大げさにと言ったが、目視で分かるほどってある意味相当だと思うのだが。タイヤの上端側で見ると前輪と後輪のセンターは合っているように見えるし、前輪はフォーククラウンのほぼ中心にある(当然前輪をひっくり返してもセンターは狂わない。マビックさんですからね)から、上から見るだけでは気づかなかったのだ。そういえばステムを固定するときに前輪とハンドルのセンターをきっちり合わせるためにいろんな方向から見ていたら、見る方向によってズレる気がして、なんか分からないけどなんとなくしっくり来なくて随分悩んだが、それもこれが原因だったようだ。ただ、これだけだとフォークが悪いのかフレームが悪いのか分からない(フォークコラムに対してブレードが傾いているのか、フレームの前三角がねじれているのか、両方の可能性がある)。が、素人の目視判断では後輪とシートチューブとヘッドチューブの垂直は出ているように見えるので、フォーク単体の問題に思える。コラムが曲がっていたり、クラウンに対してコラムが斜めに付いていたらヘッドパーツががまともに組めないので、ブレードの生える角度が左右とも横方向にずれているのだろうと推測。

で、そうなると、まっすぐ走っていても前輪が右に傾いていることになるので、ジャイロプリセッション効果か単なる重量バランスか、あるいはキャンバートルクの影響か、物理の話は分からないけど前輪が右に切れようとする力が働く。すると車体が左に倒れるので、「左に持ってかれる」感じがしていたのだろう。(参考:ふじい のりあき『ロードバイクの科学』スキージャーナル株式会社、2008)

というわけで早速修正を!と思ったのだが、某シダさんの話では、ジグを持っているところ(≒フレームビルダー)でしか検査・修正はできないという。しかも空前のクロモリブームでどこのビルダーさんも超絶忙しく、自社製品ですらないものを持ち込んで修正なんてやってもらえるか分からない、可能性は薄い、ということだった。が、親切にも心当たりのビルダーさんを教えてくれたので、コンタクトを試みた所、都内の某有名ビルダーさんが対応してくれた。

事前に電話で相談してみたところ…。イタリアのフレームはそんなのが当たり前。イタリアではフレームの芯出しは販売店の仕事だから、工場出荷時に曲がってるなんて日常茶飯事。ところが日本の販売店では芯出しなんてできないので、そのまま出回ってしまう。話を聞く限りだとフレームの歪みの可能性とフォークの可能性の両方が考えられる。フレームを裸にして持ってきてもらえれば芯出しができるが、BBがITAだと事前にジグの部品交換などの必要がある(ので、すぐにはできない)。フォークだけの検査・簡単な修正だったら、店頭で待ってる間にできる。自走できるならそのまま走ってきたら?工具貸してあげるからその場でフォーク抜いてくれれば見てあげる。という話になった。で、後日行くことになった。「今はめちゃくちゃ忙しい」と言いながらも、突然電話してきた一見さんにこんなに親切に対応してくれるなんて…。感動してフレーム1本オーダーしそうになった(サイフ的に嘘)。

フロントフォークの精度が悪い さて、お店に行ってまず全体を目視でチェックしてもらうと、これはフレーム側かもしれないなぁ、と。しかしフォーク単体の不具合に違いないと決め込んでいる私は、ひとまずはフォーク単体での検査を依頼。その場でフォークを抜いて(と言いつつわりと手伝ってもらった)チェックしてもらったところ、エンド幅はちゃんと100mmだったが、フォークのエンドが左右とも中心より2mmほど左に寄っていた(左図の左)。事故とかでよく起きる、オフセットの狂い(左図の右)は、特にないようだった。ので、両方のブレードをぐいっと曲げてセンターを出してやったところ、今度はフォーククラウンの中心に対してタイヤが明らかに右に寄ってしまった。もちろんホイールのセンターは確認済みなので、ひっくり返しても変化しない。どうもブレードの長さが左右で違うらしい…。そこで今度は、片側のエンドの溝(ハブ軸が当たるところ)をちょちょいと削り、肩下の長さを揃える。削ると言ってもコンマ数ミリの精密な作業だ(計算上は0.5mmくらいかな)。これで、タイヤがクラウンの中心に来た。

早速フォークを組み直し、ちょっと走ってみなよ、と言われるままに走ってみると。しばらく乗ってみるまでもなく、走り出してすぐ、低速でハンドルから手を放したその瞬間に、「あ、直ってる」と分かった。スゴイ。凄い凄い。劇的だ。帰宅後にチェックしても、前後のタイヤの接地面はきっちり並んでるし、タイヤは前後とも垂直だ。いやーフォーク単体で直ってよかった。もしフレームの問題だったら、手間も時間も予算も、ぐっと増えてしまうところだった。そもそもお店を訪れる前からフォーク単体の問題に違いないと確信していたのだけど、その見立てが間違っていなくてよかった。

まあ、ちゃんとした店で購入していれば最初からこういう問題は発生していなかったわけで、下手な中古品に手を出したおかげで想定外の出費にはなってしまったが…。前の持ち主さん、わりとすごい人のようだし、気づかないはずないと思うんだけどなぁ……。なんだかな、である。

削ったエンドの溝も、後から見てもどっちを削ったのか一瞬分からないくらい綺麗だった。このビルダーさん、ネットの世界では色々と言われるところもあるようだが、有名ビルダーだけあって、さすがに良い仕事をする。しかしビルダーというと職人気質で気難しい人が多いのかなんて勝手に思っていたけれど、とても話しやすい人でよかった。

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