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エンド・オブ・ザ・オルタネーター ~死のハイウェイ~

高速を走行中、ピーピーという聞き慣れた警告音とともに、「BATTERY CHARGE LOW」という警告が一瞬目に入った。ん?と思う間もなく消える。しかし少ししたらまた警告。すぐに消える。それを繰り返し始めた。これってバッテリーがヤバいんじゃね?というかオルタネーター?(よく分かっていない)ということで、大音量で掛けていた音楽を消し、車の様子に気を配りつつ、とりあえずPAに入る。エンジン切ったら次が掛からないかもと思い、掛けたままでボンネットを開ける。そして、どうせ見ても分からないという以前に、そもそもオルタネーターがどこにあるか分からないという致命的な問題に気付く。しかし、タイミングベルトのもうちょっと下の方(あるとしたら多分このへんだろうと思った部分)から、キュルキュルというベルトが鳴く音が聞こえる。以前はこんな音聞こえなかった。けどベルトが鳴ってるってことは切れてはいないってことだ。ベルトが滑ってる?けど見えないのでそれ以上のことは分からん。

ということでユーロ~に電話してみる。症状を話すと、それたぶんオルタネーターだから高速すぐ下りてガソリンスタンドとかでとりあえずバッテリーの電圧見てもらった方がいいよ(電圧見れば発電してるかどうかすぐ分かる)、ということだった。エンジン切ったら次は掛からない可能性がある。そのまま走ってたらバッテリーの充電が足りなくなった時点でエンジンも止まってしまうんだと(そんなこともよく分かってなかった)。そりゃ大変だ。このまま進むと全長8.5kmのトンネルが待っている。もしそんなところで立ち往生してしまったら新聞の一面を飾る大事故につながりかねない。とにかくエンジンが動いてるうちに下りよう!と、すぐに走りだした。

…と言いたいところだが、走り出す前に既に次の症状が。「BATTERY CHARGE LOW」警告は出ていないが、突如としてピーピー音とともに、EBD、ABS、VDCのエラーが次々と出た。電圧が足りなくてコンピュータが正常に作動できないようだ。と思ったらその少し後、今度は突如としてメーターの照明が全部消えた。中央のインフォメーションディスプレイ含め。ただエアバッグ警告灯だけが赤く点灯している。もうメーター照明を点灯する元気すらないです、ただエアバッグも作動しないんで、それだけは警告しときますね、気をつけて…あとはよろしく…というダイイングメッセージか。しかし数秒するとメーター照明が突然復活した。オルタネーターが生死の淵をさまよっているのか、バッテリーの電圧がボーダーを往き来しているのか。とにかくもうこれは一刻の猶予もない!すぐに出発だ。夕暮れが近くポジションをONにしているが、もはやちゃんと点いているのか不明。ヘッドライトを点ける勇気はない。

PAを出て本線に合流するところで、グッと加速しようとすると、ほんの一瞬エンジンが咳き込んだように感じた。しかしその一度だけで、ふつうに加速していく。80km/hまで加速して、ハラハラしながら巡航する。出口まで3km弱の標識。すぐじゃん、それなら心配なかろう。…と思った矢先に、EBD、ABS、VDCのエラーが再び発現。ほどなくして、メーターの照明が全消灯。エアバッグが作動しないであろうこと以外、何も分からない。そろそろヘッドライト点灯したいくらいに暗くなってきたのに、ポジションが点いているかも分からない。やっと出口が見えてきた。今度はピーピーというエラー音が断続的に鳴り始めた。いよいよ本当に限界という知らせか。そんな状況で出口の分岐を左に下りる。ウィンカーは光っただろうか。

ランプの左コーナーをぐるーっと回っていると、ETC車載器が一瞬寝落ちしてハッと目覚めたようで、「ポーン、ETCカードが挿入されました」という声が。おいおい、出口のゲートくぐるまではETC落ちないでくれよ…。と、祈る気持ちで料金所のETC専用レーンに飛び込むと、「ピンポン、料金は、***円です」とアナウンスが流れ、無事料金所を通過。その直後、「ピーッ、カードが残っています」と言い残し、ETCが落ちた。まさに間一髪。見ればレーダー探知機の画面がややチラついている。ナビは動いてるっぽい。ていうか電装品片っ端から電源切ればよかったのだが気が回らなかった。

さてガソリンスタンドを探…と思ったら、なんと思いっきり目の前にあるではないか。これは運が良い。しかし信号は赤。頼むから止まらないで~と祈るような気持ちで青になるのを待つ。赤信号が随分長く感じた。というか高速から出てくる車のためだけの信号なので実際長かった。そしてついに青。前の車が動き出し、自分も動こうとすると…ブボボッ。エンジンが吹けない。やべっやべっと思ったが数回ブリッピングしたらどうにか動けた。そのまま直進してガソリンスタンドに突っ込む。

セルフとフルと両方あるところで、店員さんがいたのでそこまで行き、「かくかくしかじかでとりあえずバッテリーのチェックしてもらいたいんですが」というと、「うち機械がないで外車は見れないんだわ。すぐそこにヨタのディーラーがあるで、そこでなら見れると思うで行ってみて」というまさかのやりとり。バッテリーのテスターって国産と同じじゃないのか…?じゃあ行ってみます、と車を動かそうとしたら…ブボボ、ブボボ、ブボ…ストン。ついにエンジンが停止。ガソリンスタンドの敷地内。路上じゃなくて良かった…。147(のバッテリー)も、「ここなら大丈夫だ…もう疲れた…」と、場所を選んでくれたのだろう。

店員さんに事情を話すと、邪魔にならない場所まで数人で押してくれて、そこで任意保険に付帯するロードサービスを依頼することになった。ほどなくしてローダーが到着。ローダーの人がスタンドの人に「こないだはありがとう」。よく来るのだろうか。で、携帯用のバッテリーパックをつないでエンジンを始動、そのまま自走でローダーに載せる。そうか、新しいバッテリーさえつなげば発電してなくてもそのバッテリーが切れるまでは走れるんだよな。そして、保険会社が指定した提携修理工場へ向かう。ここからじゃユーロ~まで持っていくのは色々と無理があるから仕方ない。はたして提携の工場というのはどこだろう…と思っていたら、なんと2kmくらいしか離れていなかった。それだったらテキトーなバッテリー繋げれば自走でも行けたのでは…みたいな。

しかし、保険会社が車種名を伝えて修理可能であることを確認した上での入庫とはいうものの、欧州車を知らない工場に預けるのはとても不安だ。一体どんな工場だろう…そんな不安は、工場が見えた瞬間に消し飛んだ。手前の駐車場にはアルファGTが停まっていて、工場の建物の前にはサソリのマーク(!)の看板が掲げられている。他にもプジョーやらの欧州車が数多く入庫しているようだ。店内に案内されると、カフェのようなオシャレな事務所(?)には、欧州車関連のたくさんの本やポスター、ミニカーが所狭しと置かれているのが目に飛び込んできた。…なんかもう、この上ない安心感。でも後でメカニックの人に「欧州車に強いんですか?」と聞いたら、「いや、別にそういうわけでもないんですけど」。「自動車業界も厳しいんで、これからは欧州車も積極的に受け入れよう、という方針でやり始めたら、いつのまにか“欧州車ならココ”みたいな噂が広まって、他の工場からも依頼を受けるようになって…」今では輸入車ディーラーからの依頼もあるとか。やはり頼もしいではないか。

というわけで安心して預けられたのはいいのだが、代車が出払っていて借りられない、地方だから公共交通機関は非常に便が悪い、車内には大量の荷物がある、ということでそこから帰るのがとても大変だったのだがそれは割愛。

運が悪いことに出先でトラブル…のはずが、振り返ったらなんかラッキーの連続だったように思えてきた。

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