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リムの研磨 ブレーキの利きムラの解消

せっかく大枚を叩いて買って、回転が鈍かったリアハブのベアリング交換まで済ませたA-CLASSのホイールだが、懸案事項がひとつ。使い始める前に一応振れ取りはしたのだけど、いざ走ってみると、リアのブレーキの利きムラがひどい。それはもう、ぐわんぐわんする。ひどいと言っても通常の走行に支障が出るほどではないものの、赤信号の手前でよくやる、サドルから腰を浮かせて降りる準備をしつつ10km/hくらいの低速からスッと停まるとき。そういうときに利きムラのせいでカックンと停まって体が前に軽くつんのめっちゃうのが非常に、良くない。ブレーキの利きは良いだけに、良くないのである。ただそれだけのことだけど、ただそれだけのことでもうこのホイール捨てちゃおうかとか、自転車捨てて電車で旅に出ようかと思うほどにガックリきてしまった。一度気になりだすとどうしようもないのである。

もしかしたら私のフレ取り技術が未熟すぎるせいかもしれない。プロにやってもらったら改善されるだろうか。ニップルレンチを買いに行くついでに、技術的に一番信頼している某シダでブレーキの利きムラがある旨と、フレ取りで改善される可能性について聞いてみる。すると、「フレが原因でブレーキの利きムラが出るというのは…相当フレがひどくない限り考えにくい。リムが膨らんでるんじゃないの?ノギスで測ってみて以下略」という回答。…実は自分でフレ取りをしているとき、リムの右側でフレがなくなったと思って左側をチェックすると振れているように見える、左のフレをなくすと右がまた振れる、という現象が起きて、内心原因に気が付きつつも見て見ぬ振りをしていたのだった。どうやらそれが、まっすぐ向き合わねばならない現実というものだったようだ。

早速、電子ノギスでリムの幅をざっくり測ってみる。すると…。

ALX440SLのリム幅 ブレーキ当たり面の、リムエッジ寄り(画像のAの場所)で測ると、18.66mm~18.70mmで、全周に渡ってほとんど変化がない。ところが、ハブ寄り(画像のBの場所)で測ると、最薄部で18.90mm、最厚部で19.25mm程度と、実に0.3mm以上も差があった。ようするに当たり面の幅も角度も狂っているという…。これが数値的に大きいのかどうか知らないが、数字が大きいところとブレーキが強く利くところが一致しているので、利きムラの原因とみて間違いなさそうだ(ちなみに、中古購入ではあるけれどリムの摩耗は一切見られないホイールなので、使用に伴ってこうなったわけではなく、最初からと見てまず間違いない)。どうなのよこの加工精度…。

測る前は、万力でリムを挟んだりしてどうにかしてみようかなー(どうにかなるかどうかは知らないが)なんて思っていたが、Aの部分ならまだしもBの部分は構造的に万力で潰せるほど弱くないだろう、さすがに。となると、あとは削るしかない。ネットで事前調査した限りでは、ブレーキの利きを改善するために当たり面の研磨(面取り)をしている人や、カーボンリム(アルミリムに比べてブレーキ面の平滑性が劣り、ブレーキの利きムラが出やすいらしい。といってもそれも一昔前の話で、今は精度も向上しているそうだが)のホイールで当たり面を均している人ならいるようだ。だったら自分もこのくらいの調整できるはず。やってみようじゃないか。

ブレーキシューにサンドペーパーを貼り付けてリムを研磨 方法は簡単。ブレーキシューに両面テープでサンドペーパーを貼り付け、ひっくり返した車体にホイールを装着し、裾止めバンド等でブレーキレバーを適度に握った状態で固定し、ホイールを手で回して、ブレーキに当たって特に抵抗を感じる部分を集中的にゴシゴシ往復させてリムを削っていくだけ。ただそれだけである。その前に、リムのフレを今一度しっかり取っておく。それから、ブレーキのセンター出しというか片利き調整をしっかりしておく(これ重要。片利き状態だと抵抗の変化が分かりにくいしリムの片面ばかり削ってしまう)。画像は削り終えて外したブレーキシュー。180番のサンドペーパーが擦り切れるまで削るのを5回くらい繰り返すことに。

ブレーキシューにサンドペーパーを貼り付けてリムを研磨2 これが重労働だった。朝のうちにサクッとやっておいて午後の外出でテスト走行のつもりだったが、結果的に昼食も犠牲にして半日掛かりの大作業となってしまった。例えばスリーブジョイントのリムの接合部付近とか、部分的に太くなっているだけだったらまだ楽なのだが、このリムは溶接ジョイントで接合部が原因ではないし、最薄部と最厚部が対局に位置していて段階的に幅が変化するような状況だったので、完全に均一にしようと思うとリム全周の大半を段階的に削る必要がある。最初のうちは特にブレーキが強く掛かるところだけをスポット的にゴシゴシ往復させていればよかったが、だんだんと広範囲をゴシゴシする必要に迫られ…。リム幅のばらつきを0.1mm未満、およそ0.05mm程度にまで抑えたところで力尽きた。まだ手で回すとわずかに抵抗の差を感じる部分があるけど時間と体力が尽きた。当初は、リアブレーキシューにサンドペーパーを貼った状態で坂を下ってやればいいやなんて思っていたのだが、ブレーキを一定に掛けていないと逆に削りムラが出る可能性もあるし、なにより一般道でやるのは危険が危ないので却下。もしくは、固定ローラーでもあれば負荷を掛けたトレーニングにもなって一石二鳥かもしれないが、あいにく固定ローラー持っていないし、どちらにしても全周に渡って不必要な部分まで削れてしまう可能性があるので、地道な手作業の道を選ぶこととなった。こうして翌日の筋肉痛が確定する。

大嫌いな地道系の作業だけど、途中何度かノギスで測ると、ほんの僅かずつでも確実に実測幅が狭くなっていくのが分かり、ある意味面白かった。かも。当たり面にあるレコードのような回転方向の溝(意図的に付けられているのか、CNC加工の跡が残っちゃってるだけなのかは知らない)が、部分的に消えるくらいまでになった。

さて、ようやくテスト走行。はたして効果があるのか、最初の赤信号でブレーキを掛けるその瞬間までドキドキの時間である。と言いたいところだが、玄関から道路まで数メートルの移動の間に軽~くブレーキを掛けただけで、もう滑らかなのがはっきりと分かった。これはすごい。本当にすごい。道路に出て走り出してからも、ブレーキを掛ける度にその滑らかさにニヤニヤが止まらない(変な人)。これまで使ったあらゆるホイールの中でもブレーキングが飛び抜けてウルトラスムーズなMAVIC(キシリウムエキップ、中古)には至らないものの、それに次ぐスムーズさだ。新品購入のEASTONやアラヤリムのホイールよりも良くなった。リム幅の0.3mmの差は耐え難いものだったが、0.1mm以下であればほとんど認識できないレベルらしい。ちなみに制動力は元々申し分なかったし、研磨後も特に変化はない。制動力アップが目的でリム研磨をしている人は、サンドペーパーを中目くらいから極細目まで段階的に使って当たり面がピカピカになるまで仕上げているようだが、今回は180番で削って、そのまま削りっぱなし。つまり回転方向に細かく線が入っている状態。それでも削る前のレコードの溝みたいな状態よりは凹凸が少ない。これってツルツルの方が良いものなのだろうか。

ところで、自転車のリム、それもロード用の軽量リムなんて厚みのあるものではないので、0.3mmも削ったらもう摩耗限界に達してしまうんじゃないか?という気もしないでもない。このリムにはないけど摩耗インジケータがもしあったら消えちゃってるレベルかもしれないし(インジケータの深さってふつう0.3mmもあるかないかくらいでしょ、たぶん。調べてないけど)。けど、今回の場合はリムサイドのCNCの削り込みが足りなくて仕上がりの厚みにバラつきが出た、ようするに幅が広い部分はその分厚みもあったという可能性も高いように思うし、そうでなくても、最初の画像のAの部分ならまだしも削ったのはほとんどBの部分。ここなら多少痩せてもタイヤの空気圧でリムが\(^O^)/!ってことはないはずなので、まあ大丈夫でしょう。リムの寿命は縮まったかもしれないが、ブレーキの利きムラがあるホイールを我慢して長く使うくらいなら、短い間でも気持よく走れる状態で使った方が100億万倍マシである。

あー。安堵。安物買いの何とやらにならなくて本当によかった。ちなみに、フロントはノギスで測ってみたりしていないけど利きムラと言えるようなものはほとんど感じないので、A-CLASSリムの精度が全般的に悪いのではなく、これのリアがたまたまハズレだったのだと思う。もしかしたら初期不良で交換レベルの大ハズレなのかもしれない。それに耐えられなくて前オーナーがほとんど使わずに手放したものが中古品で私の手に渡ったのかもしれない。

ついでに。紺くんのホイールも、リアにわずかにフレが出てきて、ブレーキの利きムラも少し気になっていたので、フレ取りをしたところ、見事に利きムラも改善された(完全に解消したわけではないが、それほど気にならないレベルになった)。どうやら、フレが原因でブレーキの利きムラが発生することもないわけではないようだ。

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